競馬で勝つのに必要なことって?
~ウマノス専属第一号・髑髏先輩特別寄稿~
一番人気馬の勝率は?
一番人気馬の勝利する確率は、平均して30%強になります。
つまり十回に七回は負けるということ。三回に一回程度しか勝ちません。
あなたがその馬の単勝に賭けたとします。
当たった時、何倍になって欲しいでしょうか。
三回に一回なのだから、三倍以上は欲しいですよね。
ところが、そこまでのオッズにはならない事の方が圧倒的に多いです。
簡単な例えだと、「ルーレット」の赤黒ってあるじゃないですか。
赤か黒どちらかにチップを一枚張って、当たったらチップが二枚になる。
(厳密に言うと“0”や“00”の場合外れですが、ここでは省きます)
確率二分の一だとすれば、正当な倍率と言えます。
競馬は「一番人気を買えば買うほど負けるように出来ている」
ところが競馬では、この「倍率」というものが大きく偏る。
せいぜい30%の勝率の一番人気馬に賭け、勝った場合でも1.5~2倍程度なんて事がザラにあります。
三回に一回しか勝たないのだから、これは不当だと言えるでしょう。
そうなる原因の一つとして「一番人気というだけで購入する層が多い」という事が挙げられます。
つまり一番人気馬を買うのは“どうしたって割に合わない”のです。
時折確勝級のスーパーホースが出る事があります。その馬なら50%は勝てる。そんなレース。
そういった時の単勝オッズは、1倍台前半になりますね。
50%なら、倍になって然るべきなのに…です。
購入者は「十中八九勝つ」と思っているのでしょうが、そんな事はありません。
何故ならレースは「生き物」だから。
同じメンバーで同じコースを走っても、走るたび着順が変わるでしょう。
一番人気馬の実際の勝率と、どれだけ割に合わないかは分かった。じゃあ、何を買うべきなの?
答えは簡単。
割に合わないの逆、つまり「割に合う馬」を買うんです。
一番人気馬の配当が割に合わないのですから、旨味は他の投票に分散します。
その中には
「勝率5%で単勝オッズは10倍」という馬もいれば
「勝率5%で単勝オッズは80倍」という馬も出てきます。
同程度の能力・勝率でも、差が表れるのです。これは人気でオッズが作られるからですね。
要するに「期待値の高いところを狙っていく」それが競馬で勝つ為の唯一の戦略です。
では、どうやって「割に合う馬」を探すの?
答えは「展開」です。
さっき“レースは生き物”だと言いました。
競馬は陸上競技のようにセパレートコースを走るのでも
F-1の予選のように一台ずつ走るタイムトライアルでもありません。
全馬が一斉に走って一着を狙います。
皆さんが思っている以上に「何かが起こる」
それが競争というものなのです。
当然、有利・不利が出てきます。能力通り・人気通りの結果にならない事の方が、圧倒的に多いのが競馬。
逃げる馬はどれ?
先行する馬は何頭?
ペースは?
横の位置取りは?
十数頭が一緒になって走るからこそ…
絡まれ続けて沈んでしまう逃げ馬がいる
直線で馬群から出てこられない追い込み馬がいる
「予想家一覧」のご挨拶でも触れましたが、競走馬に人気に表れるほどの能力差はない。
展開不利で人気馬が飛ぶ。展開有利でノーマークが激走する。
強いからって必ず勝つかと言えば、絶対そうじゃないんです。
枠順や位置取り、ペースに恵まれる馬、恵まれない馬を見極める「展開読み」
これこそ競馬予想の中核になるべきファクターだと断言します。
もちろん能力分析は基本中の基本。
同じ脚質・位置取りなら、能力の高い馬の方が勝つ可能性は高いですからね。
展開読みと能力分析。
この二つを武器に、高配当的中を量産しましょう。